【法明院】日本美術の救世主:フェノロサのお墓を訪ねて

毘沙門堂・山科聖天を後にして、次に向かうのは滋賀県にある三井寺の塔頭「法明院」。

大津京駅からてくてく歩いて行きます。
これまた上り坂だ〜・・・。

あまり知られていないこのお寺。
何故、ここを訪れようと思ったのかというと、フェノロサのお墓があるのです。
一度お参りしてみたかった!

 

フェノロサという名前を知っている人は、結構通な人だと思います。
高校の時の世界史の教科書にちょこっと載ってたような記憶はありますが。

 

有名なところだと、法隆寺の夢殿にあった絶対秘仏と言われ、僧侶ですら誰もみたことがなかった「救世観音菩薩」を岡倉天心とともに開扉した話。
もし見たら天変地異が起こって、この世は終わると言われていたのに
開けてしまったという・・・(明治政府からOKもらってたから僧侶も反対できなかったのでしょうけど。)

明治時代は廃仏毀釈が行われ、多くのお寺が廃寺に追い込まれました。
貴重な経典や仏像などは燃やされたりしたようです。
奈良の興福寺の五重の塔なんて、私でも買えるくらいの金額で売られたそうだ。

そんな中、日本の仏教美術の素晴らしさを人々に伝え、保護したのが彼だったのです。

フェノロサがもしいなかったら・・・興福寺の阿修羅像なんて今の時代に存在してなかったかもしれません。

住宅街がある坂道をヒーヒー言いながら歩く。

猿注意の看板。
マジか・・・。

 

案内の看板はありました。

 

 

 

誰一人いなくて、超怖かった法明院の入り口付近。

 

どうやら真っ直ぐこの道を進むと三井寺に着くようだ。

 

人の気配が全くしないんですけど・・・・。

フェノロサのお墓はどこかな?と思って、写真左方面に行くと
「入園料 100円也 よろしく」と書かれたちっちゃい札が門にかかっていました。

100円をチャリーンと入れて、お邪魔します。

 

それにしても、ここの紅葉も素晴らしい!

人がいないから独り占め!!とっても贅沢な気分になれますが、
人がいなさすぎて若干不安・・・というか超怖いんですけど・・・昼なのに^^;

 

もみじの絨毯をサクサク踏みながら進んでいくと。。。

 

ボロボロではありますが、看板あり!(今はもしかしたら綺麗になってるかも??)

フェノロサと同じく、アメリカ出身で日本美術研究者のビゲローのお墓もあります。

 

 

 

イギリスの大英博物館で仕事してた時に、心臓発作で急死され、
分骨されたものがこちらで眠っているようです。

 

静かな場所で眠られているのですね。

 

 

池があったりね。。。

 

まぁ、紅葉が見事なわけです!

 

鐘がなかったんですけど、なんでなんでしょう???

 

ベンチもあったりします。

高い場所にあるので琵琶湖を見ることもできますよ!

紅葉も綺麗だし、結構穴場の良いお寺だと思います。

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