「森に還る」。。。 Aviciiの眠るスコーグスシュルコゴーデン(Skogskyrkogården)は素晴らしい墓地

4月20日に亡くなったAviciiの葬儀が6月上旬に執り行われ
故郷のストックホルムにあるスコーグスシュルコゴーデン(森の墓地)に埋葬されたそうです。

前のブログにも書いたし、このブログでも少し触れましたが、
私が初めて海外旅行へ行った時に最初に訪れた思い出深い場所でもあります。
改めて、スコーグスシュルコゴーデンのことを書こうと思います。

 

この場所を知ったのは、たまたま訪れたカフェに置いてあった1冊の雑誌でした。

なんの雑誌だったか覚えていませんが、表紙に十字架がポツンと立っている
写真を見て衝撃が走りました。

写真の説明に小さく「スウェーデン/森の墓地」と記載されていたように思います。

スウェーデンか・・・遠すぎて行けそうにないな。

自分の中でそう思いましたが、まさかその数年後にここを訪れるなんて思いもしませんでした。

駅名が「スコーグスシュルコゴーデン」になっているので間違えることは無いと思います。

駅を出ると右方面へ進みます。
4年以上も前の話なのでうろ覚えなのですが、花屋さんがあったような気がします。

上の写真のような道が続いています。
(私は間違えて道路を渡ってしまいましたが、渡らずすぐに右方面へ歩いてください)

 

5分ほど歩けば到着します。

この景色を見たときの感動は忘れられません。

 

門を入ってすぐ、左手にパンフレットなどを置いている場所がありました。
日本語のパンフレットもあります。

パンフレットには「スクーグスチルコゴーデン」ってなってますね~。
どの読み方が本当なのか未だに謎です。

このスコーグスシュルコゴーデンはアスプルンドとレヴェレンツの建築家が作った共同墓地になります。
1994年に世界遺産になりました。

1939年、アスプルンドによって設計された花崗岩の十字架。

これは宗教的なシンボルというわけでなく、
「生ー死ー生」という生命循環のシンボルとして考えられているようです。

 

「森の火葬場」「信仰の礼拝堂」「希望の礼拝堂」「聖十字架の礼拝堂」

アスプルンドの作品で1940年に完成。
この完成を見届けた後、アスプルンドは亡くなります。

 

「楡の高台」

緩やかな坂道になっています。

 

 

「復活の像」

 

「森の礼拝堂」

スコーグスシュルコゴーデンに完成した最初の礼拝堂。

 

あたりはとても静かで厳かな雰囲気でした。

「森の墓地」と言われるだけあって、本当に自然に囲まれ心落ち着きます。。。
墓地だけど怖さは全然感じません。

とても広大な敷地なので訪れる時はスニーカーなど
歩きやすい靴をオススメします。

秋に行ったのできのこなんかも生えてました~^^

 

「復活の礼拝堂」

レヴェレンツの作品。

驚いたのが、キリスト教なのに火葬をするということ。
イスラム教やユダヤ教と同じく、火葬を禁忌としているものだと思っていたので正直ビックリしました。
ちなみにフィン友YOUに聞いたところ、フィンランドは土葬のようです。
(すべてそうなのかは聞きませんでしたが)

火葬された後、共同墓地を希望する者は森の中へ遺灰を散骨をするようです。
散骨場所は遺族にも伝えらえず、遺族は花壇のある場所で、亡くなった人を追悼します。
8割くらいの人が、この共同墓地を望むらしいです。

 

スウェーデン人は「人は死ぬと森へ還る」という死生観を持っているようです。
スウェーデン人にとって森とは最後に帰る故郷なのでしょう。

心底、うらやましいです。
日本でもこういう施設があればいいんですけど。。。

Aviciiの死には本当に考えさせられました。
好きな事を仕事にしてしまうと、逃げ道がなくなるのでしょうか。。。
DJを引退し、自分のペースで仕事をやっているんだろうなと思っていたのに。。。
家族や友達、恋人に何も言わずに突然遠くへ行ってしまった。
ただのファンである私でさえ相当ショックを受けたのに、近くにいた人たちにとっては
かなりの衝撃だったと思います。

亡くなってはしまいましたが、生まれ育ったストックホルムに戻り、
このような素晴らしい場所で埋葬されたTimは幸せだな・・・と思います。

いつかまたこの場所を訪れたいと思っていましたが、
Aviciiがここで眠っていると思うと感情的になり訪れるのが少し怖いです。
ここで号泣して歩いている日本人がいたら私かもしれません^^;

 

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